- 注文住宅の間取りの失敗例
- 間取りを成功させるためのコツ
- 間取りの実例でこだわりポイントを紹介
- 注文住宅の間取りの後悔をなくす考え方
をまとめました。
注文住宅の間取りの失敗例
LDKを開放的にしすぎた
LDKを壁で仕切らず、キッチンの臭いが広がる
LDKを壁で仕切らずに、広く開放的な空間にしました。でも、臭いがほかの部屋に。
吹き抜けのため、2階にまで臭いがこもっています。
- 料理中は換気扇を回しっぱなし
- 窓を開けて換気
しなければなりません。
- ダイニングテーブルでホットプレートを使う
- グリルで魚を焼く
時などは、換気扇を「強」にしておくので、うるさいです。
キッチンにベビーゲートがつけられない
開放的なキッチンなので、子供も勝手に入ってきます。
- システムキッチンのガスコンロ
- 包丁をしまう引き出し
には、子供がいたずらできない仕組みがついているので、何とかしのいでいます。
ベビーゲートを設定できる仕様にすべきでした。
玄関から入って丸見え
玄関のドアを開けると、目の前にリビングのドアがあります。
ドアが開いていると、訪問客に、家の中が丸見えになります。
リビングのドアは
- 玄関ドアと違う向きにする
- リビングのドアの向こうにパーティションなどを設置
すればよかったです。
吹き抜けの階段にしたら寒い
開放感を出すために、リビングに吹き抜けを作りました。
冬は2階の冷気が下りてくるので、暖房をつけていてもヒンヤリ。
家族がリビングを通ってから、2階に行くようにするためのリビング階段も同じ。
階段の下にドアがあればよかったです。
日当たりがよすぎて暑い
開放感が出るように、リビングには大きな窓を採用しました。
夏は直射日光が当たって、とても暑いです。
結局、カーテンを閉めています。
プライバシーが確保しにくい
洗面脱衣所やトイレがリビングに隣接
生活動線をよくするために、
- 廊下は設けず
- 水回りスペースをリビングと直結
にしました。
洗面脱衣所のドアが開けっぱなしだと、
- お風呂から出たときにリビングから丸見えに
- トイレに行く様子がリビングからよくわかる
ので、来客時などとても気まずくなります。
水回りスペースは、リビングからワンクッションおいて行く配置にすればよかったです。
生活音が漏れる
- トイレと寝室が近いので、夜中に行くとトイレ音が響く
- リビングの真上に子供部屋があるので、騒ぐ声や足音がうるさい
- お風呂が道路に面しているので、音や声が外に漏れる
- 2階に水回り、1階に寝室。そのため、お風呂に入ると、水の流れる音が下に響く
など、生活音の対策をもっと考え、間取りを作成すべきでした。
収納が使いづらい
クローゼットに洋服が入りきらない
各部屋にクローゼットをつけましたが、大きさが全然足りませんでした。
結局、ラックも買って置いています。
パントリーの奥行が深い
奥のものが取り出しにくいです。
細かいものが奥に入ってしまって、わからなくなってしまいます。
玄関にコートかけをつければよかった
冬は脱いだ上着類が、玄関やリビングに置きっぱなしに。
玄関やシューズクローク内に、上着をかけるためのハンガーポールを設置すればよかったです。
布団をしまうスペースがない
- 和室の押し入れに、来客用の布団を
押し入れの横幅があと少し足りず、布団を横に並べてしまうことができませんでした。
- 寝室のウォークインクローゼットの棚を、すべて同じ奥行に
布団をしまうには、奥行が足りません。
すべて同じ奥行にするのではなく、布団用に奥行が深い部分も作るべきでした。
コンセントの設置数、配置が悪い
掃除機用のコンセントを作りすぎた
コードレスタイプの掃除機を使うことが多く、そこまでコンセントは必要ありませんでした。
コード掃除機を使う場合も、コードが十分に長いため、コンセント数はたくさんいらない状況です。
床暖房があるため、ダイニング床にコンセントがつけられない
ホットプレートなどを使うときのために、ダイニングテーブルの床に、埋め込み式のコンセントをつけようと考えました。
でも、床下に床暖房を敷きつめたため、埋め込み式のコンセントはつけられませんでした。
キッチン家電用のコンセントが足りない
今あるキッチン家電を考えて、コンセント計画
↓
いざ引っ越したら、ほかにもほしいキッチン家電がたくさん追加
↓
でも、コンセントが足りず、あきらめる家電も
家電が増える可能性を、見こしていませんでした。
ベッド用のコンセントが使いにくい
ベッドを置いた時の、枕元の高さに合わせてコンセントを配置しました。
少し位置がずれていたためか、スマホの充電がしにくいです。
あまり使わないと思っていた照明が、意外と使う
照明計画の段階では
「きっとあまり使わなくて、サブになるだろう」
と思っていた照明の利用が頻繁に。
具体的には、リビング奥の照明は、使用頻度は少ないと考えてたので、スイッチを廊下に作っていませんでした。
実際は、1つの照明だけでは暗く、奥の照明もセットで毎回つけることに。
そのため、
- 廊下でリビングの照明をつけてから
- サブ照明をつけるため、別の位置のスイッチまで行く
ってハメになっています。
照明などは、実際に住んでみないとわからない点もあるってことですね。
部屋や窓の大きさを間違えた
和室の大きさが中途半端
リビングに併設して和室を作りましたが、間取りの都合で4.5畳しかとれませんでした。
ふだんちょっとゴロ寝をする程度なら、問題ありません。
子供がおもちゃを広げても、まだ余裕があります。
でも、泊まり客があると、シングル布団を2枚敷くのがギリギリで、申し訳なく感じます。
玄関が狭い
広々としたリビングにしたかったので、玄関が狭くなりました。
家族が一気に玄関に集まると、とても狭く感じます。
シューズクロークの収納量も少なく、荷物があふれています。
寝室を最低限にしたら、窮屈
吹き抜けを作りたかったので、2階の広さは最低限でいいと考えていました。
寝室を7畳にしたら、ベッドを置くだけで精いっぱいです。
リビングが広すぎる
ゆったり過ごしたいからと、リビングを広めにしました。
くつろぐときはいいのですが、掃除が大変。
エアコンの効率も悪く、電気代がかさみます。
使うと思い設置したのに使っていない
お風呂の窓は閉めっぱなし
お風呂場に換気と採光のため、横長の窓をつけました。
実際は、窓の位置が微妙に高くて手が届きにくく、1、2回しか開けたことがありません。
換気扇をしっかりと回すため、換気にも困りません。
採光だけでいいので、はめ殺し窓(開かない窓)でよかったです。
防犯用の格子もいらないので、だいぶ費用を削れたことでしょう。
OFFにしたままの人感センサーつきライト
2階の廊下全体に、人感センサーつきライトをつけました。
夜トイレなどに行くときに、廊下の照明スイッチを探す必要がなく、便利だと考えたのです。
実際は、就寝中にライトがつくと明るすぎるため、みんなが起きてしまいました。
- 全然使わず、センサーはOFFに
- コンセントにつけるタイプの足元灯を、あとから買い足し
ほんのり足元を照らしてくれるだけで、十分の明るさです。
注文住宅の間取りを成功させるためのコツ
間取りを数パターン作ってもらう
家を建てる土地に合わせて、いくつか間取りを作ってもらいます。
- 水回りがキッチン裏にある、廊下をはさんだ向こうにある
- 子供部屋をつなげた、ばらばらに配置した
- 吹き抜けがある、ない
など、いくつかバリエーションを作ってもらい比較することが大切です。
暮らしやすい間取りが、だんだんとイメージできるようになります。
生活の動線を考える
キッチンに立ちながら洗濯物を気にして、終わったら干して。
できるだけ移動距離が短いと、家事がグンと楽になるでしょう。
家事以外にも、
まだ子供が小さいなら、
- 庭で砂遊びやプールをした
- 泥んこまみれになった
- 汗だくになった
時など、お風呂に直行できると、とても便利。
収納スペースが十分にあるか、チェック
生活動線と同じく、収納スペースへの不満が少ないほど、満足度が高い家になるといわれます。
いま家にある家財道具の量と、将来どれくらい増えそうかを考えて、収納計画を立てましょう。
- 納戸を作って、できるだけ荷物をまとめる
- しまうものごとに、少しずつ収納を作る
- 将来増えたときのための、予備の収納スペースを作る
など、どのような収納にするのかも、人それぞれ。
自分に合った収納プランを、しっかり練ってください。
似たような土地にある新築を訪問
可能ならハウスメーカーにお願いすれば、新築訪問することができます。
できるだけ似た形の土地、道路面、家族構成のおうちを紹介してもらいましょう。
- 「リビング〇畳」という感覚
- 吹き抜けの開放感のぐあいと、冷気のチェック
- キッチンがどれくらい丸見えになるか
など、実際に住んでいる状況をチェックすることができます。
注文住宅の間取りの実例でこだわりポイントを紹介
- 回遊できるLDK+和室
- 子供が走り回れるように、1階は回遊できるように
- キッチンガスコンロ横には引き戸を設置
- ふだんは開けてあり、アイランドキッチンのような感覚
来客時にキッチンをあまり見せたくないときは、ドアを閉めればOK。
和室も目が届きやすいように、2面にドアがあります。
キッチンに立っていても、子供がどこにいるかすぐにわかります。
- 水回りの位置はすごい重要
トイレやお風呂の位置には、時間をかけてもいいかも。
- 外出前や帰宅後、すぐにトイレに
- 子供が泥んこやびしょ濡れになっても、すぐにお風呂に
すると、とても使い勝手が良くなります。
- 吹き抜けと格子の階段で、開放感
リビングに開放感を出したくて、吹き抜けを希望しました。
でも、2階の間取りの点から、吹き抜けに取れるスペースが十分になく、中途半端になるおそれが。
対策として、
階段スペースも、吹き抜けと合わせる
↓
吹き抜けが広くなる
また、天井部分には、シーリングファンをつけて、天井にこもる空気も流れるように
あとで、交換が面倒になるからと、ライトはつけませんでした。
さらに、階段部分も壁ではなく格子にしたことで、奥行を広く感じられる効果も。
子供が階段で遊んでいても、キッチンからよく見えるので安心です。
- 廊下からベランダに出られる動線
洗濯物は1階や庭ではなく、2階のバルコニーで干したいと考えました。
寝室や子供部屋からバルコニーに出る間取りが一般的ですが、我が家は廊下からの出入りを希望しました。
誰かが寝ているそばで、洗濯物を干すために動き回りたくなかったからです。
階段を上がってすぐの位置に、ベランダへ出られる掃き出し窓があります。
雨の日は、廊下が部屋干しスペースです。
- 部屋を仕切らず、有効活用
子供が小さいうちは、子供部屋では寝ないだろうと考え、遊ぶ専用の部屋に。
各部屋は、仕切ると5畳と狭くなります。でも、仕切らず広々と、10畳のおもちゃ部屋になっています。
友達が来たら、ワーッとみんなで遊んでくれています。
クローゼットもあえて扉はつけず、少しでも広く見えるようにしました。
- 夫の書斎があると、やっぱり便利
2階の一番奥、トイレ脇に3畳ほどの書斎を作りました。
畳を敷き、カウンターの下は掘りごたつのように、床を掘り下げています。
子供に見つからないよう、夜勤のときに寝るのはここ。
趣味のものがまとめて保管できるので、散乱することがないです。
注文住宅の間取りの後悔をなくす考え方
すべてが理想通りの家はないと心得る
「家は3回建てて初めて満足する」
ともいいます。
実際に住んでみないと、使い勝手などはわからないものです。
- すべてが理想通りの家にはならない
- かならず後悔はするもの
と考えておきましょう。
注文住宅での間取りの後悔をゼロにするではなく、
- 100%の家を建てるのではなく
- 100%に近いの家を目指す
ってことが大切ですね。
住めば都
住んでしまえば、それなりに快適に暮らせるでしょう。
入居前には不安がつのりますよね。
「ちゃんと住みやすい家になるのかな?」
「気に入らない点がどんどん出てきたら、どうしよう」
と、気持ちが滅入ってくる時期もありますが、実際に住み始めれば、意外と不安は吹き飛ぶもの。
将来のリフォームを楽しみにする
どうしても不満点があるのなら、リフォームって手もあり。
いっそのこと、リフォームすることを楽しみに、日々過ごしてしまってはいかがでしょうか。
まずは、不満点を改善できるか、調べてみましょう。
- 収納を増やす
- 暑さ、寒さ対策をする
などのポイントは、自分でも対策しやすいことです。
- ホームセンターで収納用品を買う、可動棚を取り付ける
- カーテンやロールスクリーンで直射日光を防ぐ
など、解決法を探してみてください。
- かんたんには解決できない
- 間取りの変更など大がかりなもの
は、将来リフォームすることを視野に入れましょう。
そのころには、現在と家族構成や生活パターンも変化し、住み心地や家への要望も変わっているかもしれませんね。
「最悪リフォームすればいい」
と考えるだけでも、少しは不満が解消するかもしれません。
まとめ
- 注文住宅の間取りにはどんな失敗例があるのか、実際の例を知っておく
- 生活動線と収納計画を十分に考えることが、間取りを成功させる重要なポイント
- 間取り図を数パターン作ってもらって比較
- 実際の間取り図から、採用できそうなポイントは、どんどん取り入れる
- 家づくりは100%理想通りにはいかない、かならず後悔する点は出てくるものと割り切る
- 住んでみれば、意外と快適に過ごせることも。どうしても納得いかなければ、リフォームも視野に入れる
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「土地はどこにする?」
「間取りや家の広さは?」
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