「注文住宅のネット回線ガイド」
- 注文住宅のネット回線を入れる流れ
- ネット環境を快適に使うための家づくりポイント
- 注文住宅のネット回線の選び方
- ネット回線をしく時の注意点
- 注文住宅のネット回線Q&A
をまとめました。
注文住宅のネット回線を入れる流れ
ネット環境を計画
- 生活同線を考え、ネット環境について計画
- 部屋の間取り
- 家具、家電の配置
- 照明やコンセントの位置、数
どれも、生活同線を考えれば、自ずとベストな計画を立てることができるでしょう。
でも、ネットワーク環境は、十分に計画されないまま家づくりを進める人も。
家造りと同時進行でネット環境を検討しておく必要があります。
建設会社へ伝える
- ネット設備のイメージを伝える
築きたいネット環境が整理できたら、計画を建築会社に伝えましょう。
- 回線は光?ケーブルテレビ?それともモバイルネットワーク?
- 回線を引く場合は、ルーターはどこに設置する?
- 家庭内通信は有線、無線?
- 有線の場合、LAN端子を設置する場所はどこ?
などについて伝えましょう。
「どこで?」
「どんな機器をつなぐのか?」
を伝えれば対応したプランを提案してもらえるはずです。
回線工事日を決める
- 回線会社と契約をし、回線工事日を決める
建築会社に伝えたプランをもとに、配線工事を行ってもらいます。
あとは、家が完成するのを待ちましょう。
ただし建築中に、どの回線会社にするのか検討しておきましょう。そして家が完成したら、なるべくはやくネットワーク環境が使えるように契約し、回線工事日を、前もって決めておいたほうがいいでしょう。
工事が立て込んでいる時期だと、ネット回線が使えない不便な日々が続いてしまします。
次に、ネット環境を快適に使うための家づくりにおけポイントを見ていきましょう。
ネット環境を快適に使うための家づくりポイント
ネット環境は、間取り計画と同じタイミングで
ネット環境を決める時期は、間取りが決まった後であることが多いです。
でも、モデムやルーターの置き場所を決めるには、間取りを決めるのと同じタイミングが理想的。
理由は、
- 機器を置く以外にケーブル類、電源を配置する場所を確保する必要がある
- ルーターやモデムは熱を発するので、熱を放出できるだけのスペースが必要
- 有線接続する機器がある場合は、壁の中の配線や、ルーターとの距離を考える必要がある
間取りが決まってから、ネットワーク接続機器の配置を決めるのでは、無理が生じ、再度計画をし直りたり、最悪の場合どこかで妥協する必要が出てくるのです。
無線LAN接続の場合も、早めに動き出す
無線接続の場合でも、ルーターの置き場所を気にする必要があります。
電波が届く範囲には限りがあるためですね。
電波法を守った無線LANは、通常直線で100mぐらいまで通信が可能。ただし、間に障害物がない場合に限った話。
家の中では、壁や床はもちろん、ふすまでさえも障害物となるのです。
ですから、家の中のどこででも、快適にネットワークに接続するには、なるべく家の真ん中にルーターを配置する必要があるのです。
ネットを一番よく使う階にルーターを設置
2階以上の建物の場合、ネットを一番よく使う階にルーターを設置するようにしましょう。
どの階でもよく使うのであれば、無線LAN中継機器を使えば、各階で快適にネットワークを使うことができるでしょう。
中継機器はコンセントに差すだけでよいので簡単に設置できます。
では、ネット回線はどうやって選べばいいのでしょうか?
- 無線
- 有線
- モバイルルーター
それぞれのメリット、デメリットを見ながら回線の選び方を見ていきましょう。
注文住宅のネット回線の選び方
無線LANをおすすめする人
- 家中で様々なネット機器を使いたい場合は、無線LANを
- 電波が届く範囲であれば、家中のどこからでもネットに接続可能
- 配線をする必要がないので、見た目もすっきり。
- 機器の定位置を決めなくて済む
- モバイル回線より高速になるので、快適に動画鑑賞などを楽しめる
- 安定性などを踏まえると有線の方が優れている。
- 建物の構造によっては、期待通りの速度がでない
- 電波である特性上、セキュリティー面は弱い
- 無線LANルーターは、有線LANルータに比べて価格が高価に。
- 無線LANに対応していない機器がある場合、それぞれに無線LANカードを導入する必要がある
有線接続をおすすめする人
- 通信速度や安定性にこだわる場合は、有線接続を
- 通信速度、安定性に優れ、通信量の多い動画鑑賞などもストレスなく楽しめる
- 不正アクセスを軽減できる
- 無線LANルータより安い
- ルータ付近にケーブルが集まりごちゃごちゃしやすい
- 壁伝いにケーブルを這わせたりする必要がある
モバイルルーターをおすすめする人
- 工事不要でネット環境を使いたいなら、モバイルルーターを
- 回線工事が一切不要。設定も簡単なため、すぐにネットに接続
- 外でも、持ち運べばネットに接続できる
- 月々の使用料が、固定回線よりも安い
- つながらないエリアがあるため、自宅がエリア内であることが絶対条件
- 利用者が多いエリア、時間帯によっては通信速度が遅くなったり不安定に
- 固定の回線に比べると、速度が遅く不安定。
- 通信データ量の制限で、ネット接続にストレスが
- 家から持ち出すと、家族で共用できない
次に、注文住宅でネット回線を敷くときの注意点を見ていきましょう。
ネット回線をしく時の注意点
工事の申し込みはできるだけはやく
新築の家にネット回線を敷く場合、想像以上に時間がかかることが。新しい家で即、ネットを楽しみたいなら少しでも早く工事の申し込みをしましょう。
ネット回線が敷かれるまで数か月もかかることも。
時間がかかる理由としては、
- 3月、4月などの異動、引っ越し時期は、混み合う
- お盆や、正月にかかると、業者も休みとなるため遅れる
- 地方などは、工事する曜日などが限られている
- 国道沿いや、大きな河川の近くに新築する場合、手続きに時間がかかる
- 周辺エリアの電柱まで光回線が来ていない場合、別途工事を行う必要が
- 住所登録に時間がかかる
- ネット回線申し込みと同時に住所登録もしておく
住所登録とは、NTTのデータベースに住所を登録する手続きです。
新築する場合、家の番地も新しく充てられることがほとんど。
NTT側で新居の番地を把握しないと、工事の際にどの電柱からどういった経路で回線を引いてくるかを設計できないからです。
※以前の住人がネット回線を引いていた場合には、住所登録はされてるはずなの、で新たに登録する必要はありません。
また、正式な住所が決まっておらず、地番だけがわかっている状態でも、先に申し込み手続きは済ましておいたほうがいいです。
この場合は、新しい住所がまだ決まっていないことを伝え、地番で申し込みを進めることができます。
正式な住所が決まった時点で再度連絡し、住所の訂正をすればいいのです。
住所が決まってないからと、手続きを後回しにされる可能性もあり、遅れを招いてしまいます。
注文住宅のネット回線Q&A
インターネット工事のタイミングは?
- 上棟後、電気配線工事と同時に行われる
注文住宅の場合、インターネット工事も建物の建築と同時にすすめることができます。
建物の上棟が終わると、
電気配線工事
↓
スイッチ、コンセントなどの配線工事
同時に
- LANケーブルの配線
- LANコンセントの設置
が行われます。
特に、各部屋にLANコンセントをつける壁内配管は、このタイミングでしかできないので、よく計画しておく必要があります。
注文住宅のネット環境は、早めの行動が重要ってことですね。
LAN工事をする時の注意点は?
- 宅内LANの設計をしっかりしておく
前述の「注文住宅でネット環境を快適に使うための家づくりポイント」でも触れましたが、ネットワーク環境をしっかり設計しておくことが重要です。
- ケーブル引き込み場所はどこか?
- ルーター設置場所はどこか?
- LANコンセントはどこに、どれだけ必要か?
- LANパネルはどこに設置するか?
など、どこでどんな機器を使うか、また今後、子供の成長に伴ってどのように変化するか、ライフプランとともに、しっかり設計しておくことが重要です。
LAN工事の費用はどのくらい?
- 工事費用は坪当たり10,000~20,000円
まず、工事費用の項目内訳は、おおむね次の3つに分けられます。
- 人件費
- 材料費
- 作業費
その他、機器代や、追加で必要となる場合の材料代等がかかることも。
ハウスメーカーや、工務店もLAN工事は外注が多いので、いくつか業者を選択できるようであれば見積もりをとって業者を選ぶといいでしょう。
また、専門的な項目が多く、わからないことも多い部分ですから、疑問に思うことがあれば、しっかりと問い合わせし、見積もりをチェックしましょう。
まとめ
- 注文住宅にネット回線を入れる流れは、間取り計画から始まっています
- 注文住宅でネット環境を快適に使うためには、早めの計画がカギ
- ネット回線は、ライフスタイルやこだわりから選びましょう
- ネット回線をしく時は、早めの手続きが大切
- 注文住宅のインターネット工事は、家の建築と同時進行を
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